本日、そば処すばるはおかげさまで3周年を迎えることができました。
こうしてこの文章を書けていること自体が、正直なところまだ少し不思議な気持ちです。
開店を決めた当初は、期待よりも不安の方が大きく、「本当にお客さんは来てくれるのか」「この場所で蕎麦屋としてやっていけるのか」と、毎日のように自分に問いかけていました。

開店前夜は、楽しみより緊張でほとんど眠れなかったことを今でもよく覚えています。
実際に店を始めてみると、思い描いていた通りにはいかないことばかりでした。
忙しい日もあれば、静かな日もあり、仕込みが報われないように感じる日もありました。
それでも、暖簾をくぐってくださったお客さまの「美味しかった」「また来ます」という一言が、次の日も蕎麦を打つ力になっていました。

常連のお客さまには、何度も何度も足を運んでいただき、季節の移ろいとともに店の時間を一緒に重ねていただきました。
観光で郡上八幡を訪れ、数あるお店の中からすばるを選んでくださった方。
偶然通りがかり、ふらっと立ち寄ってくださった方。
そのすべての出会いが、今のそば処すばるを作っています。
そば処すばるは、決して大きな店ではありません。
派手な演出や特別なサービスができるわけでもありません。
だからこそ、蕎麦と正面から向き合い、手を抜かず、誤魔化さず、一杯一杯を大切に出すことを何よりも大事にしてきました。
蕎麦は、少しの違いで味も香りも大きく変わります。
その日の気温や湿度、水の状態、粉の様子を感じ取りながら、毎日同じようで同じではない蕎麦を打っています。
「昨日と今日で違う」と言われることもありますが、それも含めて生きもののような蕎麦だと思っています。

3年という時間は、あっという間のようで、振り返ると本当に濃い時間でした。
嬉しいことも、悔しいことも、迷ったことも、すべてが今の自分とこの店の糧になっています。
そして何より、家族の支えがあってこそ、ここまで続けてくることができました。
営業中に店を守ってくれる家族、陰で支えてくれる存在がなければ、続けることはできなかったと思います。
4年目に入るそば処すばるは、これまで以上に「また来たい」と思っていただける店を目指していきます。
大きく変わることはありませんが、少しずつでも良くなるよう、日々工夫と努力を重ねていきます。
これからも、郡上八幡で蕎麦を食べたくなったとき、
「そうだ、すばるに行こう」
そう思い出していただける存在であり続けたいです。
3年間、本当にありがとうございます。
そして、これからもどうぞ
そば処すばるをよろしくお願いいたします。
店主

