年の終わりに、そばを打ちながら思うこと


気がつけば、今年もあとわずか。

そばを打ちながら、「もう年越しかなぁ」と毎年同じことを思っています。

一年を振り返ると、忙しい日もあれば、正直しんどい日もありました。

それでも変わらず足を運んでくださるお客さんがいて、

「ごちそうさま」「また来るね」の一言に、何度も救われました。

大晦日は、そば屋にとって特別な一日です。

年越しそばは、ただの一杯じゃなくて、

一年の締めくくりであり、新しい年への区切り。

だからこそ、いつも以上に気を引き締めて仕込みをしています。

派手なことはできませんが、

出汁は丁寧に取り、そばはいつも通り、正直に。

「やっぱり、すばるのそばで年を越せてよかった」

そう思ってもらえたら、それだけで十分です。

今年一年、本当にありがとうございました。

来年も変わらず、地道に、まっすぐにそばと向き合っていきます。

大晦日、年越しそばでお待ちしております。

どうぞ良いお年をお迎えください。

◆年越しそばの由来◆

年越しそばを食べる習慣は、江戸時代に広まったと言われています。

いくつか由来がありますが、よく知られているのは次の意味です。

① そばの「細く長い」形から

そばは細くて長いことから、

「細く長く生きられますように」

「家族みんなが長寿でありますように」

という願いが込められています。

② 「一年の厄を切る」

そばは他の麺類に比べて切れやすいことから、

今年一年の苦労や厄災を断ち切る

という意味もあります。

嫌なことは年内に切って、新しい年を迎えよう、という考えですね。

③ 金運の縁起

昔、金銀細工師がそば粉を使って散らばった金粉を集めていたことから、

「金を集める=金運が良くなる」

という縁起担ぎの意味も伝えられています。

江戸時代の年越しそば

●いつ食べるのが正解?●

実は「この時間でなければダメ」という決まりはありません。

・大晦日の夕方〜夜に食べる

・除夜の鐘を聞きながら食べる

・年内に食べ終える

など、地域や家庭によってさまざまです。

大切なのは、新しい年を気持ちよく迎えることですね。